小さなことからコツコツと

入職して一年目の新人看護師がぶち当たる壁の一つが、わからないことが多すぎるという点ではないだろうか。
実習や座学で看護のイロハを学んできたはずなのに、現場ではもっと多くの学ぶべき技術があることに気づき、悩みやストレスを抱える方もいるだろう。
しかし、先輩看護師も通ってきた道であるため、その苦労は報われると信じることが大事だ。
毎日、いや職場に立つ一分一秒が全て勉強だと認識し、経験やスキルの上達を心がけるべきだろう。

医療の現場では、人命救助のため一刻を争う場面も少なくない。
そうした現場では、先輩看護師から指導やアドバイスを受けられないことも多い。
そのような時は、先輩をサポートしながら手順や技術をよく見ておくようにすることが大事だ。
そして気になった箇所は、後で折を見て先輩などに確認するようにすると良い。
そのためには、日頃から先輩方とのコミュニケーションをスムーズにとれるようにしておくことが大事だ。

また、新たなスキルの獲得という点では、人間関係の横のつながりも大切にしておくべきだろう。
同じ職場の新人看護師や学生時代の友人などと交流を持ち、常に自分のスキルに磨きをかけることを忘れないようにするべきだ。

初めから全てを完璧にこなせる人間はいない。
できないことを悩んで落ち込むのではなく、まずはできることから仕事をこなしていくことが大事だ。
小さな目標を立て、それを達成できたら次の目標を立て、それに邁進する。
そのようにして一年目にぶち当たる壁を無事乗り越えることができれば、新人看護師も一人前の看護師に成長することができるだろう。